ノーススター・メトリックの求め方

Masakatsu Yoneda

カントリーマネージャー

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Posted on October 21, 2021

1 | ノーススター・メトリックについて

ノーススター・メトリック – North Star Metric (NSM) は、ビジネス成長を求める指標設計のフレームワークで、著名なグロース企業で積極的に採用されています。

近年その有効性が再認識され、より多くの企業で採用され始めたAmplitudeも、世界中でワークショップを実施してます。

ここでは、Amplitude がワークショップで案内しているノーススター・メトリックの設計手法をご案内します。

記事を読む代わりに、実際にノーススターを導く方法をウェビナー形式でご覧になりたい方は、ぜひオンデマンド・ウェビナーをご覧ください。

[ウェビナー「ノーススターを定義する」のオンデマンド・ウェビナーを見てみる]

 

2 |  今までの指標設計

指標設計の多くは KGI を設定し、それに伴い KPI を設計して「KPI ツリー」を作成しています。KGIとKPI の意味は以下の通りです。

企業の多くの KGI は「売り上げ」といえます。その際の KPI の多くは以下のように設計されてます。

ただし、この KPI 設計には、ユーザーの「プロダクト体験」の評価が考慮されていないといった課題があります。

 

3 |  ノーススター・メトリック の位置付け

ノーススター・メトリックの大きな目的は事業評価に意味のある KPI を求める事です。ノーススター・メトリックの位置付けとして以下のように考えられます。

4 |  ノーススター・メトリック 設計手順

■ [ステップ 1] 
ノーススター・メトリックを構成する3要素と自身のサービスを照らし合わせます。

■ [ステップ 2]
自身のサービスがどのプロダクト種別に分類するか確認します。Amplitdue が顧客の 12,000 社以上で分類をした所、どのプロダクトも「時間」「トランザクション数」「タスク数」のいずれかに分類する事が確認できました。

■ [ステップ 3] ノーススター・メトリックを仮決めします。[ステップ 1]でご案内した3要素が含まれている事をご確認ください。

■ [ステップ 4] KPI を求めます。KPI を求める際は、「広がり」「深さ」「頻度」「効率」で設計します。

5 |  ノーススター・メトリックの設定例 – Spotify

Amplitudeのワークショップでは、事例として皆さんが良くご存知のSptifyでノーススター・メトリックを設計してます。以下はAmplitudeが考える Spotifyのノーススター・メトリックです。

6 |  ノーススター・メトリックの効果

ノーススター・メトリックはビジネス成長に向けたグロース運用として利用できるKPIを設計されるだけではなく、以下に示すような組織に向けた良い効果が確認されています。そのため、多くの企業で積極的に採用されるようになりました。

7 | まとめ

ノーススター・メトリックは効果が実証された「ビジネス成長を求める」指標設計のフレームワークです。特別な知識も必要とせずに設計する事が可能です。

また、ノーススター・プレイブックはノーススターの設計方法から、チームでノーススター・ワークショップを実施する際の手順をイチから丁寧に解説しています。

ぜひ、ノーススター・プレイブックを活用し、単なるKGIやKPIに終始せず、ユーザー体験の評価を含むノーススター・メトリックを設定してみてください。

ノーススター・プレイブックのダウンロードはこちらから

8 |  ノーススター・メトリック オンデマンド・ウェビナーのご案内

セールスやマーケティングではなく、プロダクトそのものを主導にビジネスを成長させる戦略をProduct-Led Gworth(プロダクト・レッド・グロース、PLG)と呼びます。

PLGを実践してくために、ノーススター・メトリックは必要不可欠です。

PLGの基本概念やPLGの中のノーススター・メトリックの位置付けなどまで理解を深めたい方は、オンデマンド・ウェビナー「PLGシリーズ1:ノーススターを定義する」をご覧ください。

オンデマンド・ウェビナーは下記バナーからアクセスできます。

ノーススター・メトリック・オンデマンドウェビナー

9 | Amplitude 無料版の導入について

Amplitude は月間 1,000 万イベントまで無料でお使いいただけます。ファネル分析 | LTV 分析 | リテンション分析 | アクティブユーザー分析等、グロースに必要な分析を行う事ができます。

Twitter, dropbox, Microsoft, HubSpot などの急成長企業で利用されている、グロースに必須な分析ツールをご自身のプロダクトでもお試しください。

Googleタグマネージャーと連携すれば、たった20分程度の作業で自社データをAmplitude上で分析できるようになります。(連携方法はAmplitudeのnote「Amplitude | Google Tag Manager テンプレートスターターガイド」でご確認いただけます。)

Amplitudeの無料アカウントを使い、ぜひ自社プロダクトのユーザー行動を分析してみてください!

Amplitude無料版アカウントを作成する

11 | Amplitude について

Amplitude は、多くのアナリティクスが採用している「セッション軸」でなく、「ユーザー軸」でユーザー行動分析ができるアナリティクスです。ユーザー行動分析により、顧客理解を深める事ができ、データに裏付けされたサービス改善を図ることが可能です。

Amplitude は全世界で46,000以上のプロダクトに導入実績があり、NTTドコモ, Microsoft, Twitter, Dropbox, PayPal, Under Armour 等のグローバル企業で利用され、データに裏付けされた顧客理解やサービスグロースを支援しています。

日本市場においては、パートナーである代理店と共に、イベント設計、ETL、導入から分析を含む運用支援を一気通貫でご提案させていただいております。

ご質問などございましたら、お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

Masakatsu Yoneda

三菱電機株式会社 情報技術総合研究所で技術者としてキャリアをスタート。その後、外資系企業に転職し、Gemstar TV Guide で取締役副社長、Entropic Communications で代表取締役社長、Chartboost、LEANPLUM でカントリーマネージャーとして日本代表を歴任。2019年よりユーザー行動分析から先行指標が求める事ができるプロダクトアナリティクスを提供する Amplitude の初代日本カントリーマネージャーに就任。

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