[Amplitudeノウハウ集] 実践リテンション向上

people reacted
所要時間 3

1. Retention is King of Growth

「Retention is King of Growth」– リテンションの向上はビジネス成長を継続する上で最も重要な戦略のひとつと言われています。

HubSpot の VP Growth だった Brian Balfour は、 Weapons of Mass Distribution (WMD) で以下のように述べています。

Retention is King of Growth と言われているのは、リテンション向上により次の相乗効果を得る事ができるからです。

[収益の向上]
ユーザーにより長くサービスに接触してもらう事により、より多くユーザーから課金して頂くチャンスを得る事ができます。これにより収益機会の可能性が高まります。

[LTV の向上]
収益機会の向上ができると LTV の向上につなげる事ができます。

[新規顧客獲得の促進]
LTV が向上すると、ユーザ獲得に向けた ROAS をより有利に設定でき、より競争力の高い顧客獲得単価 (CAC) でユーザー獲得する事ができます。

詳細は以下をご覧ください。

2. リテンション向上に向けた示唆出し

以下は、ある「音楽/映像ストリーミング」プロダクトのリテンションチャートになります。

「音楽/映像ストリーミング」プロダクトで、リテンションを向上させる当たり、次のような仮説を立ててみました。

【仮説】「音楽/映像の再生回数」が増加するとリテンションも向上する

この仮説を検証してみます。

以下は、「全体ユーザーのリテンション」と「1週間以内にコンテンツを10回以上再生したユーザーのリテンション」の違いを確認した動画です。

以下のように、コンテンツを10回以上再生したユーザーの方が、リテンションが高い事が判明しました。
(緑) コンテンツを10回以上再生したユーザーのリテンション
(青) 全体のリテンション

次に再生回数を20回以上実行したユーザーのリテンションを確認してみました。以下のような結果になりました。

10回以上コンテンツ再生の方が、20回以上コンテンツ再生よりもリテンションが高い事が判明しました。すなわち、音楽/映像の再生回数の増加に伴いリテンションも向上するとは限らない事が言えます。

さらに、最適なリテンション向上の条件を導く為、今度は以下の仮説をたててみました。

【仮説】「お気に入り登録回数」が増加するとリテンションも向上する

先程と同様な手法で「お気に入り登録回数」とリテンションの関係を調べてみます。

先程の「音楽/映像の再生回数」よりも、より高いリテンション結果になりました。「お気に入り登録回数」条件を変更して、どの条件がより高いリテンションになるか実験してみます。

この工程を繰り返して、最もリテンション向上と関わり合う条件を導く事ができます。ただし、この手法は効率良い示唆出しとは言えません。次の章で Amplitude を活用した示唆出しをご案内します。

 

3. Amplitude による示唆出し

Amplitude では、示唆出しを支援してくれるチャート Compass を用意しています。Compass は成果目標を設定すると、その成果を導く最も相関関係の高いユーザー行動を導いてくれます。

以下は、2週間後のリテンションを最も向上させるユーザー行動を求めた動画になります。

Compass により、2週間後のリテンション向上と相関関係があるユーザーアクションが導かれました。ヒートマップの濃淡で相関関係のスコアを確認する事ができます。

チャートの左側にリテンション向上と相関関係が最も高いユーザーアクションが昇順で並んでいます。今回の条件では、Edit Profile (プロファイル変更) といったユーザアクションが最も高いスコアになりました。

 

Edit Profile (プロファイル変更) の右の表を確認してみます。上部の数値が相関関係のスコア、下カッコ内の数値が実行回数です。7日以内に1回以上 Edit Profile (プロファイル変更) を実行すると、0.51 とスコアが最も高い事が導かれました。

そこで 7 days のボックスを押下して詳細を確認してみます。以下の画面が現れます。

Edit Profile (プロファイル変更) を1週間以内に実行したユーザーグループは、一般的な新規ユーザーよりもリテンションが高い事が導かれています。
(青) Edit Profile (プロファイル変更) を1週間以内に実行
(灰) 全体的な新規ユーザーのリテンション

 

4. 仮説検証

Compass チャートにより「Edit Profile (プロファイル変更) を1週間以内に実行」したユーザーのリテンションが高くなる事が判明しました。

ここで実際に検証してみます。以下は過去45日のリテンション比較です。(緑) Edit Profile (プロファイル変更) を1週間以内に実行
(青) 全体的な新規ユーザーのリテンション

過去データからも「Edit Profile (プロファイル変更) を1週間以内に実行」したユーザーのリテンションが高い事が判明しました。

これにより、以下のようなリテンション向上施策が考えられます。

(1) 新規ユーザーが「Edit Profile (プロファイル変更) 」を1週間以内に実行するようにプッシュ通知等のメッセージング施策で訴求する。

(2) 「Edit Profile (プロファイル変更)」を新規ユーザーが必ず実行してもらうようにアクティベーション過程に工程を入れてもらう。

 

5. まとめ

ここではリテンション向上の示唆出しについてご案内しました。

(1) 仮説をたてて、どのようなユーザーアクションがリテンション向上と関わり合いがあるかの確認方法をご案内しました。

(2) この方法ですと実験パターンが多々あり、リテンション向上の最適な条件を導くのに大変な労力が必要となります。そこで Amplitude Compass チャートを活用したご案内しました。

(3) 最後に Amplitude Compass で求めたリテンション向上条件を過去データで検証してみました。

 

6. Amplitude について

Amplitude は、多くのアナリティクスが採用している「セッション軸」でなく、「ユーザー軸」でユーザー行動分析ができるアナリティクスです。ユーザー行動分析により、顧客理解を深める事ができ、データに裏付けされたサービス改善を図る事ができます。

Amplitude は全世界で12,000社以上の導入実績があり、NTTドコモ, Microsoft, Twitter, Dropbox, PayPal, Under Armour 等のグローバル企業で利用され、データに裏付けされた顧客理解やサービスグロースを支援しています。

日本市場においては、パートナーである代理店と共に、イベント設計、ETL、導入から分析を含む運用支援を一気通貫でご提案させて頂いています。

お問い合わせ : tokyo@amplitude.com

 

7. 「リテンション向上の虎の巻」ダウンロード

Amplitude が実践で培ったグロース手法をご案内しています。ご自由にご活用ください。

無料ダウンロード

 

8. Amplitude 無料版の導入について

Amplitude は無料版でも、ファネル分析 | LTV 分析 | リテンション分析 | アクティブユーザー分析等、グロースに必要な分析を行う事ができます。
Twitter, dropbox, Microsoft, Hubspot 等で利用されている分析ツールをご自身のプロダクトでもお試しください。

詳細は以下よりご確認いただけます。

[TOBEUPDATED]

Masakatsu Yoneda

More from Masakatsu

プロダクト
インテリジェンス #1

Amplitude のユーザー行動分析をサンプルデータでご体験できます。ユーザーインサイトを把握できるようになります。その内容をプロダクト開発に反映する事により、エンゲージメントを高めるプロダクトを提供できるようになります。

を体験してみる

Inside Amplitude